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その霧の向こうで、羽休めをしてた。 再開すると思い、信じて生きてきた。 開口する前に、諧謔するなら。 幸福と幸いらが踊るでしょう。 淘汰されて、壊されてる。 希望も失い。 赤色は消えかけてて、 青色は消えていた。 形しかない筈の、愁いがざらりと。 あちらを向き、見つめていた。 肝物たちの声が、 幾度も重なり。 いつでも虐げていた。 あの声を聴く度、 己を揶揄する。 全てを失いかけ、 狼狽えている様だ。 海霧の中に見えていた残像。 万難を排していて拒むでしょう。 出会いでも、別れでも、 推参されて。 ヒトだけが衰退して、 ヒトだけが笑ってた。 行方知らずのまま、助けを呼び続け。 指先すら掴まえず。 本物の声がした。 確かに耳にし。 実物には見えない物の様だった。 嗚呼、瓦解してしまったようです。 大丈夫ですよ。 また逢えるのでしょう。 泡沫らは、歌い続け。 形しかない筈の、愁いがざらりと。 あちらを向き、見つめていた。 肝物たちの声が、幾度も重なり。 いつでも虐げていた。 形しかない筈の愁いや喜びさえ、 名前にもならないのでしょう。 肝物たちの声が、ばらばらと散じ。 青色は消えていた。 つまらない事でした。