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白熱灯が照らしていた、 長そうな影が縮む、 クリプトンすら肺を満たして、 痩身が腐る。 末期の音が首を刺して、 縷縷として骨身を綯う、 巡る水に血液を溶かした、 手拍子は何処? 砂を噛み、 手に齧りつき、 瑠璃貝が砕けました。 それは歪な形をした、 空間に等しく、 乖離した意に手を伸ばすも、 白く消えてゆくのです。 それは周期的なパルスが、 不規則に絡まり、 蠢く蛆の如く指は、 枯れ果てているのです。 蜏の目が朽ち果てると、 既視感が離れていく、 贄として背が枝に刺さされて、 激毒が垂れる。 死屍累々とした合図で、 手首から先を落とす、 価値の無い心の臓の音から、 藍紫色に燃ゆ。 砂を噛み、 手に齧りつき、 瑠璃貝が死んでました。 それは歪な形をした、/それは粒の道を捻じ曲げた 空間に等しく、/ひしゃげた方眼の目を 乖離した意に手を伸ばすも、/指先が触れようと 白く消えてゆくのです。/していました それは周期的なパルスが、/それは定まらない電圧が 不規則に絡まり、/波形を撹拌すると 蠢く蛆の如く指は、/痺れた右の手が 枯れ果てているのです。/焦げていました 凭れかけていた、 流動体が割れました。 全てあなたの所為です。 それは歪な形をした、 空間に等しく、 乖離した意に手を伸ばすも、 白く消えてゆくのです。 それは周期的なパルスが、 不規則に絡まり、 蠢く蛆の如く指は、 枯れ果てているのです。 静かな陰りに、 光る水を注いで、 首を転がしたのか。