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あの騒ぎからもう時は過ぎ去ったが、 未だに騒ぎは収まらず、ずっとずっとただ待っている。 友神の話曰く、一度呼んだが、 そのまま飛んでいったらしく、収まる気配はない。 友神はこう話す、 あの旅人と共に、 旧都に行ってきて、あの子に会う、と。 そんなことを言い そのまま飛んで行って、 風の祝福が残ってた。 私達は風の民ですが、 何時かはウィンと為るのですか? 猫たちは鳴いていますが、 誰が本物ですか? 湖岸の道をただ歩き続けているが、 風は収まることを知らず、ずっとずっとただ吹いている。 街に戻ってただ、外を眺めているが、 そろそろ夜に近づいてる、一度外に出てみた。 風はただ吹いている、 苹果の香りも強く、 僕はただ飛ばされ、あの木の前に誘われたように。 そのまま夜になって、 7×1=7で星空に。 私達は風の民ですが、 何時かはウィンと為るのですか? 風たちは吹いていますが、 どれが本物ですか? どれだけ寝たかわからないけど、 目の前に友神とあの龍。 彼の話を聞いたら、 天空にこう問いかけてみる。 私達は風の民ですが、 何時かはウィンと為るのですか? 何時かまた逢えるのですか? 共に口を揃えた。 「風の導くままに。」