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私が紡いだ言葉、 もう誰にも聞かれないとしたら、 いっその事此処を抜け出して、 終わりを告げるのも良いのでしょう? 私の紡いだ詩が、 もう消えても構わないとしたら、 あなたの為の言の葉も全部、 終わりを告げ空を羽搏くんだ。 消し飛んだ言の葉を集めてもさ、 彼は戻らないと判ってるの。 彼が照らしてた船は破綻し、 色褪せて汚されたの。 等号で結んだあなたの為の、 邪な氣持ちと、 其処に在った筈の美しさでほら、 あなた未満だと叫ぶんだ! 私は誰だ? 彼女は嗤い、 駄作を唯生み出す模倣人。 連続的な、 類の仕草は、 色褪せてしまったのか? 等号で結んだあなたの為の、 邪な氣持ちと、 其処に在った筈の美しさでほら、 あなた未満だと叫ぶんだ! 彼女の所為だ、 私は泣いた。 駄作の中捨てられた傑作。 断片的な、 あなたの所為で、 モノクロに染まったのか。 等号で結んだあなたの為の、 邪な氣持ちと、 其処に在った筈の美しさでほら、 あなた未満だと叫ぶ! 等号で結んだあなたの為の、 邪な氣持ちと、 其処に在った筈の美しさでほら、 あなた未満だと叫ぶんだ! 終わりなんて来ないよと...。