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見える景色はいつも 何処かへ連れられる様、 箱に閉じ込める意味を、 あなたの頭蓋から絞り出した。 ひどく、のろく、どろどろに溶かした根を、 啄むのです。 逍遥した魂は、 そこで見ているのですか。 新たなあなたの虚偽は甚だしく、 物日に為ります。 暮れた空 屋台店 萎びた身体に獣道。 失った矩形波の初姿、 全てあなたの所為ですか? 明滅する街灯と 信号が眩しくて、 喚く心臓が今も、 滞る血液に身を溶かす。 日没を望む危篤の愚者たちが、 彷徨っている。 手暗がりして 何も見えないからパラノイア。 彼は誰時が来るのを待つのですか、 電子の海で。 雲路をなぞる様な、 袖手傍観の天が下。 壊れた前肢が徒となる。 全てあなたの所為ですか? 繰り返すはずの信号を、 ひだむきに思い出す姿、 顫動する手足を切り落とし、 劣を為すのです。 暮れた空 屋台店 萎びた身体に獣道。 失った矩形波の初姿、 全てあなたの所為ですか? 相反する雨が下、 心地よいが故 毒がある。 それは一握の▇でした。 全てあなたの所為ですか? 彼は誰時が来ないのはなぜ? 全て戯言の所為です。