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沈む月を眺めてた、 蝉の声が耳に残る。 二人手を繋いでは、 「また明日ね」と、 ぽつり。 行方を辿っていたら、 何時の間にか夢を見てる。 いつかまたあの場所で、 笑い合えるよね。 酷く寂れた、 暗い世界で、 君は僕を待って呉れるよね? 過去に閉じ込められて、 行く先はありますか? 答え一つ無いこの場所で、 生きていて呉れますか? 何の位経っただろうか、 君の声も思い出せず。 このまま忘れ逝くなら、 出逢わなけりゃ良かったな。 何が遭っても、 何をされても、 僕は君を待って居ますから。 過去に縋り付いてた、 過去の夢を観ていた。 何も出来ぬこんな自分に、 価値など有りますか? 過去に閉じ込められて、 行く先はありますか? 答え一つ無いこんな世界で、 生きていて呉れますか? 感動、 愛情、 情熱、 尋常では無い程の愛を君にあげたいのです。 心から世界は腐っている。 錦紫蘇、 朝顔、 花葱、 そんな花じゃ僕を表現出来ぬのだ。 全て届かぬ所為です。