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地より遥か下の海で、 泳いだ。 人目にうつることもなくて、 心地もよくて、 考えたことは無いけれど、 喧しさや、 訝しさとか? 最後まで此処にないが故、 誰かの為の声は消えるでしょう。 愚策に取り憑かれた火が、 凍える。 捻じれ落ちた誰かの願いが、 奇跡を乞う。 感じたことは無いけれど、 喧しさと、 訝しさと、 最後まで此処にないが故、 誰かの為の声は死ぬのでしょう。 継ぎ接ぎだらけのヒト、 夢を見てた。 長い夢で笑えた。 何を聴き、 何を視る? 誰かの声がした。 継ぎ接ぎだらけのヒト、 空を見てた。 泥だけの身体で、 戻れない。 ただ繰り返す。 これもあなたの所為なのだろう?