: 3230
ありふれた烏合の衆がいた、 神頼みする者もいた。 氷炭相愛というべきか、 画餅に帰すような気がします。 檻の中から覗いたが、 見えはせず、 聴こえもせず。 呪いを絶えず撒いた、 わけを知りたくて。 鐘を打ち鳴らして消えたのは、 鏡を磨く脆いモノ。 空中楼閣の噂でも、 ヒトは妄信してしまうでしょう。 檻の中から抜け出して、 何がある? 応えはなく、 呪いを絶えずかけた、 わけを知りたくて。 迷い込んでいた。 有卦に入る鳥は飛ばず、 黄泉路の障りとなるでしょう。 鼎の沸くが如しと、 声だけが響いていた。 温故知新の教えは、 毒にも薬にもならず。 光陰矢の如く去り、 声さえも出せなくなる。 悔恨を感じた。