速度が上がって、 苦しみ悶えて、 其処から新たな、 世界へと繋がり。 キバシリの囀りが響く、 想定以上の負荷を掛けながら、 掠れていたその記憶の中、 光る景色 再び出会う。 いつか信号の明滅は、 途切れる。 磁力が下がって、 離れてしまうのは、 自然の摂理と、 言えなくは無いですか、 深海で眠る螺子の錆、 想定以上の負荷を掛けられて、 奪われたその記憶の外、 行く先は火種となる。 その手は奥底へと届く、 時が流れ、 夕暮れに置き忘れた記憶、 為す術も無くその全てを、 涙と共に。 もう戻らない筈の信号辿り、 重なる。