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昏い夜道をあるいてたら、 誰もいない筈なのに、 ふたつの碧い火の玉が、 近づいてくるのです。 直走る音はひゅうどろろ、 なぜか寒気は感じられず、 無機質な光が身を包み、 意識を手放しました。 人里はなれた銀河の下、 閑寂の支配、 見慣れた光景。 刹那 見惚れた忘却は、 燭を消していく。 弔意を求めてないのに、 何処かせわしなく動いて、 忙がしく笑っていたら、 喉元を焼かれました。 掌に開いた穴を見て、 銷魂はもう感じられず、 軋みきる情は志願相違。 全てわたしの言の葉です。 掌に開いた穴を見て、 銷魂はもう感じられず、 軋みきる情は志願相違。 全て███の言の葉です。 ███を人柱にして、 火種に仕立てあげた。