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携えた声はいま何処へ、 パール色の頭抱󠄁えて、 きっときっと届けばいいと、 纏う祝詞捧ぐ。 搔き眩れた空は上の空、 並べた言葉は無駄事か、 冷めた小雨が肌を刺せば、 目眩く宛は凪ぐ。 小夜に忘れた、 そぞろに消えた。 きらめいた夢の果て。 宛ら、暮れた街を、 摩天楼の光が満たすように、 錆び付く時に色めいた、 一炊の夢でした。 宛ら、廻る花を、 / 曇り空に、 プルキンエの蒼が隠すように、 / 虹をかけて何処かへ飛んでいった。 揺らめく影が謎めいた、 / 雨上がりに消えた。 迷彩の跡でした。 / 温もりは残して。 待てば海路の日和ありと、 去りゆく日々は重なりゆく、 いつもいつも猫も杓子も、 綴る手紙の中。 時化た顔で「お先にどうぞ、 待てど暮らせど構いません。」 見る間もなく祈る間もなく、 まあそんなものでしょう。 蒼に忘れた、 そぞろに消えた。 きらめいた夢の果て。 宛ら、暮れた街を、 摩天楼の光が満たすように、 錆び付く時に色めいた、 一炊の夢でした。 宛ら、廻る花を、 / 曇り空に、 プルキンエの蒼が隠すように、 / 虹をかけて何処かへ飛んでいった。 揺らめく影が謎めいた、 / 雨上がりに消えた。 迷彩の跡でした。 / 温もりは残して。 また花が溶けてしまうなら、 傾く言葉は要らないよ。 全て彩の所為です。 曇り空に、 虹をかけてどこかへ飛んでいった。 雨上がりに消えた。 温もりは残して。 宛ら、廻る花を、 / 曇り空に、 プルキンエの蒼が隠すように、 / 虹をかけて何処かへ飛んでいった。 揺らめく影が謎めいた、 / 雨上がりに消えた。 迷彩の跡でした。 / 温もりは残して。 遠い空は茜かな、 照り返す言葉の裏は、 遮って忘れましょう。