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彼の心に突き刺さる、 鋭利なモノが、 逢魔時に見た覚えのある、 眼差しに似てた。 思い出や、 温もりなんて、 其の内消えゆく。 薄暗い道を歩いた時、 横にあるあなたの笑顔。 星の降る夜黄昏れた、 蛙が唄う。 啼きの詩が空に響く、 遠い遠い 空へ。 思い出や、 温もりでさえ、 いつか塵と化す。 淡く灯る命の灯、 優しく語る梟。 偽りだらけの███を、 弔うあの火が、 優しく微笑んだ気がして、 安らかに彼の世に往ける。 偽りだらけの███を、 弔うあの火が、 優しく微笑んだ気がして、 安らかに彼の世に往ける。