: 1211
: 24
建て付けられた格子の、 外を覗いてみて。 青い光が照り付け、 眩しく目が眩んで。 もたれ掛かり、 眠りに堕ち、 痛みに苛まれた。 観音開きの内側、 やおらに手をついたら。 勢いづいて、 戸が開いて、 外に放り出された。 乾いた寒色の閃光を、 徒に思い出し、 求め続け遂に朽ち果てて、 戻れなくなりました。 霧を浴び視界揺らぎ、 其処で意識が壊れ。 目を開ければ洞の中、 寒風が肌を撫で。 動こうとも、 できない儘、 百足と嗤っていた。 奇怪な音を鳴らして、 垂れる滴を畏れ。 のたうち回り、 外へ出たら、 全てを忘れ去った。 乾いた寒色の閃光を、 徒に思い出し、 求め続け遂に朽ち果てた、 全て鎖国の所為です。 まやかしにはもう気付き得ず、 排他的な快に縋って、 何も見えず、 忘れ去られ、 振出しを探すのでしょう。 乾いた寒色の閃光は、 二度と思い出せずに、 求め続け遂に朽ち果てた、 全て██の所為です。 照り付けてた閃光は、 もう見えないのか。