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意識を無くしてからはもう、 慎ましやかにに名前を外し、 もう一度だけ足が折れたら、 跡を残さないのに。 為すが儘に病を灯し、 絶えず仮称を続ける狢。 喉を掻き切る空気の梁は 底が抜けていました。 罵詈雑言を擦れば 滲み出し、 意気阻喪を知り、 微睡みに酔い、 姿を晦ませました。 それは鳴っている。 ただ鳴っている。 絡まった棒の先が、 小聡明く意地らしく饒舌に、 また立ち上がり嘶く。 無秩序な錯覺も 只の言葉も 中身の無い音も、 何の意味も無いとしたら、 どうして此処にいるのでしょう。 息の仕方すら、 忘れてしまわぬ様に、 いつもあなたの傍にいます。 長い爪を二つに割って、 苦い温度には未だ慣れず、 花壇に咲いただけの歪つな帯。 音も立てずにいたいのに。 霜に溺れ窶れきってる、 露悪的に現を抜かした。 嘘も牽強、孤高な其は。 時を忘れてました。 千姿万態な意図は 擦れていて 意気阻喪を知り、 微睡みに酔い、 姿を晦ませました。 それは鳴っている。 ただ鳴っている。 絡まった棒の先が、 小聡明く意地らしく饒舌に、 また立ち上がり嘶く。 無秩序な錯覺も 只の言葉も 中身の無い音も、 何の意味も無いとしたら、 どうして此処にいるのでしょう。 光を知らない、 得体の知れないものが、 じっとそちらを観てる。