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了見の狭さが目に見えた。 幾ら諍いをしても、 時は只過ぎるだけなのです。 増加した馬鹿者共が、 未来を壊すのです。 目論んだ悪戯に、 不快を覚える。 火が立つ方に走り出し、 侮辱をするのでした。 逃げ出して、 名を変えて、 何も、 何も、 変わらぬ儘で。 感銘を受けたあの記憶すら、 忘れてしまうのでしょう。 希望を破棄されて、 気が付いた。 都合のいい事ばかり、 口答えばかりしていたのに、 独立して嫌われては、 隔て、監視するのです。 「類は友を呼ぶ」と言われていますが、 自分が間違っていると、 離脱する者もいた。 貶されて、 捨てられて、 何時か、 何時か、 戻れる日まで。 あなたを想ったこの時さえも…! 全て比率の所為です。 逃げ出して、 名を変えて、 何も、 何も、 変わらぬ儘で。 望みもしないその最期には、 誰が寄り付くのでしょう? 群がった論者に問いかけた。