泣きつかれ違う空を見る 影が笑う 蔑ろにされた鳥居と 乾いた風 不束者が壊していく 偽善者が虚構を作る ありふれた時間に閉じ込められている 常しえに 壊れた声を拾ってくれと 叫んで嗤われて 無くしたものが分からなくて 此処は治せない 見つけて欲しくて棄てられて 何処にもいないけど 誰もが忘れて愉しそうに 首を絞めている いつか見た夕暮れ街並み ぼやけていて おおよその失くした気持ちは 戻らなくて 贋作が憧れの的で 吐いた物語をドグマにして 崇高な真意もいつかは等閑に されてゆく 消された無数の忌み者は 酷く美しく 楯突いた痕を残さずに 何処かで生きてる 最後の上塗りの風景 遂に見つからずに 失くしたものが懐かしいんだ 戻りはしないのに 無邪気な喧噪に嫌気がさして 踏み躙られて尚、人を信じている 遠い遠い禍根の世に 手を取り合えたら 忘れないで欲しい いつかの今のこと