標識を模った、 譫妄の愚者がいる、 夕立の雨音も、 彼の人に届かずと。 分れ道見誤り、 悔い残すあなた方、 牢獄に閉ざされた、 追随は止め処なく。 三時を指す古時計、 何時か、 何時かは消えるのに。 幽世に閉ざした言葉さえ、 合図一つで揺らいで、 傾いた秤の音色さえ、 戻らなくなりました。 わらべ歌言い聞かす、 盲目な愚者がいる、 帰れないともなれば、 形骸化するのだろう。 考えを巡らせた、 結果すら出せずいる、 想い出と邂逅し、 由緒すら塵となる。 参事と化す此の世をも、 貴方、 貴方は見捨てるの? 傾いた秤の音色さえ、 合図一つで揺らいで、 幽世に閉ざした言葉さえ、 全て意味の所為です。 幽世に閉ざした言葉さえ、 合図一つで揺らいで、 傾いた秤の音色さえ、 戻らなくなりました。 知らずの内に壊した意味が、 亡霊を一つ沈める、 傾いた言葉の持つ意味も、 あなたは知らぬ儘で。 全て意味の所為です。