人を殺したあの日の行方は、 とても輝いている。 数多の記憶と化した欲望、 とても憎たらしいのです。 死海の奥底へと沈み逝く、 その心地よさに浸り、 動きが受け止められずにいる所為で、 夏が来るのです。 歩いた先は無人の集落、 此処はとても廃れてて、 遺骨を抱えて走り出したけれど、 届かないのです。 砕けた其の中 醜根から 鐘の音が鳴り響き、 黒烏が鳴いているだけで、 未だ 夏は終わらない。 甘い匂い、 心地よくて、 心臓に触れる様 首を討ち、 あなたを殺すの。 存在せぬ魂、 だけど私には見えるのでしょうか? 心地よい音に身を伏せていたら、 今、 冬が来るのです。 この足跡から過ぎ去って往く、 枯渇した欲望で、 頭の中から抜け落ちるもの、 全て宇宙の所為です。 数多の記憶を下げるものは、 常世への最終禄、 輪廻がまだ終わることもなくて、 全てあなたの所為です。