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何も狂っていない夢で、 転がってふざけていた。 灯す淡い篝火を、 消えぬように見つめていた。 全て見ていた彼岸花、 ひとつ、咲いて、枯れた。 解き明かせ 誰かの独り言、 手向けた花束が繰る暦。 暮れた あの夕日は何処ですか? もう戻れないのです。 眠り耽っていた物の怪が、 目を覚ます夢を見た。 凍るような煌めきは、 寝ぼけ眼を貫いて、 見上げていた一番星、 触れた、蕩けた、裂けた。 時の火を捧ぐ鎌鼬よ、 未だ這い寄る愚者に気付かないの? 駄目だ! 星々は待ってはくれない! 全て君の所縁です。 時の火を捧ぐ鎌鼬よ、 未だ這い寄る愚者に気付かないの? 駄目だ! 星々は待ってはくれない! 全て█の██です。