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閑静響く路地裏の先、 季節外れの花が散りだし、 理由なしの陰口が、 案外心地よくて。 類の見ない散々たる街、 陰険的な絵画を描き、 野山の向こう、彼の子は、 知恵を探るのでしょうか? 山を越え、 夏を思いだし、 頭がとろけました。 それが見えてきた夢の中、 望みは打ち砕けて、 受け入れる間も僅か、遠方、 とうに燃え失せるのです。 それを生み出す道の端の、 微か残る煙の味。 信号が語る真実などは、 時に裏目に出るのです。 計算崩れた反復作業、 荘園飛ばす未知の濁りが、 笑う乱世を蹴り飛ばし、 一人たたずむのでしょう。 基盤に張り付いた心臓が、 継ぎはぎだらけの手をほだかし、 居場所なき塀の塊を、 亡き者にしていくのです。 川を潰し、 秋を破りて、 足が割れ始めました。 それが見えてきた夢の中、 望みは打ち砕けて、 受け入れる間も僅か、遠方、 とうに燃え失せるのです。 それを生み出す道の端の、 微か残る煙の味。 信号が語る真実などは、 時に裏目に出るのです。 その歩き方が、 数多の命を奪うのです。 全て私の思い出。 それが見えてきた夢の中、 望みは打ち砕けて、 受け入れる間も僅か、遠方、 とうに燃え失せるのです。 それを生み出す道の端の、 微か残る煙の味。 信号が語る真実などは、 時に裏目に出るのです。 忘れた傍観者は、 消えた紫苑の花を、 とうに見つけていたのか。