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揺らり揺らり揺れる列車が、 飾る俤の様に見えてたので、 鴉は鳴き夜は崩れてゆく。 嗚呼、願うばかりで。 明け暮れた果て逃げ惑って、 只、貴方の所為と言い続けてる。 泣いて願うことを出来ず儘、 死を待つだけなのです! 影は消えていった。 声も残さずに。 只、死を見据えて消えた。 戻らぬ記憶の奥底へ堕ちてゆくのなら! 貴方を愛した。 それも 全て消える! と謳いました。 影は燃えていった。 声も残さずさ。 早く私を許して。 戻らぬ記憶の底で堕ちてゆくのなら! 私がいるから、 やめて 貴方を愛し続けている。