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飛び跳ねた三面鏡、 かすかな星が瞬き消える。 きっとその後の夢には、 何も残らないのかな。 いつか見ることになるのでしょう、 閉塞感や、 寂しさだとか、 一人空に佇んで、 君が望むままに歌いましょう。 終わり見えぬ扉の先、 水面に映る懸崖の街。 未だ消えぬ感情は、 幾億と残るのだろう。 ついに消えることはないのでしょう、 開放感や、 感慨だとか、 哀<あい>する君のために、 楽<かな>しみだけを塞いでいよう。 終の地に足をつけ、 見つけたのは、君が残した希望。 夢の終わり際にあの木陰は、 儚く光り、征く。 終の地に足をつけ、 見つけたのは、君が望んだ未来。 夢が終わったなら、あの夏影は、 忘れ去られるでしょう。