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誰の明晰夢かも露知らず、 蟠りが穴へと落とす、 暗がりが全て飲み下され、 在る時の中へと消えた、 秘密も知られた史実も、(あなたの時の展望を、) 過去の者達に噛み砕かれて、(絶った音波に重く乗せ、) 偏見と都合を混ぜた、(曙見た誰の背を、) 人々を隠す垂幕を知る。(何故故、追いかけるのか。) 時間軸に埋められ失せた屍どもの勇動に 何時か気付いていながらも、 見る振りをして目を瞑る。 走り出し、 足を取られて、 転んだ彼を見れなかった、 わたしを許して。 誰の罪なのかも知らぬ儘、 滞りが耳元で囁く、 明るみに出る黒歴史すら、 あの時の涙に溶けた。 命題と 解法の 戦争と 悲しみは 日光と 月光と 欲望と 悲しみを 秘密も知られた史実も、(当たり前の真実も、) 過去の者達に噛み砕かれて、(怠惰な愚者が捻じ曲げて、) 偏見と都合を混ぜた、(独断の定義で召した、) 人々を隠す垂幕を知る。(我々を騙す囁きを聞く。) 見えた気がした彼の音、 それでももう手遅れで、 ここに残りし四辺形、 全てわたしの時です。 砂上のように崩れた石と、 見ることの無かった糸は、 遅かったと気付きながら、 全てわたしの時とした。 時間軸に埋められ失せた屍どもの勇動に 何時か気付いていながらも、 見たと、嘘をついていた。 動き出す、 誰かの背を追う、 明晰夢の中、 我儘だった、 わたしを許して。