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からだ中が継ぎ接ぎされた、 食ひかなぐる者、 狭霧に救う其の声が、 連夜に響もすのは何故か? 揺蕩う音或いは声が、 鼓膜に触れたら、 問いがあると嘯くのは誰、 バチルスとは徒爾。 足は遅く、 羽は脆い、 望まぬキマイラも恐らく 溢れることになろう 霹靂く雷の如く 穏やかならぬ噪音 耳を塞げど無意味なら 人格を遠く離して 五里霧中の静寂の中で、 嬰いだ地図を見、 景色を観ず殺された、 彩りはとうに尽きていた。 電信柱が折れて来た、 息は絶えていた、 恙無くと言い散らすことも、 慎まれていた。 長短とは、 何を以て、 呼ばわれる事になるのか 羊はまた問うていた 曙に枯れた花の、 花弁が地に落つ音 あの動悸に溺れれば 苦しみも溶けるのです。 囀り方が、 忘れられなくなりました、 全てGehennaの所為です。 干からびた叫びが、 逢魔時に響いてた 鵺の呼び声耳澄ませ 棺に入る時 灼然たる安らぎ訪れ、 絵空事の微睡に 閉じてく瞳思うのは 人格を深く愛して