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雨に沈んで往く此の街で、 疑いの心も忘れて、 空に隠れた星の様に、 ただ見失うのです。 思い出すほど、 孤独を感じてしまうの。 離れて征くのです。 広い、 広い空の下 待つが、 あなたは何処にいるのでしょうか? 昇る言葉だけを連ねて、 青い空を赤く染めていく。 沈む記憶を離さないの。 また笑いたいのです。 今までのこと、 全て、 全て仕舞って、 またやり直すのです。 遠く、 遠くの場所へ逃げよう。 恣意的なほど、 気がかりなほど。 刃渡り数センチの感情と、 施錠された心の内を。 再び逢う事も出来ず、 見えない声を上げる。 刃渡り数センチの感情と、 施錠された心の内を。 再び逢う事も出来ず、 見えない声を上げる。 届かない想いは雨に濡れ、 手紙は川へと溶けて逝く。 再び逢う為、声を上げ、 あなたの手を引くのです。