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永月の成る桜の木々たちは、 一つ一つの記憶を散らす。 涙を流すあの楽園は、 宵へと堕ちて行く。 いつもいつも通りの道を、 歩いているのは僕だけ? なんでなんでなんで僕は、 いつもいつもいつもされ、 また泣いてしまうでしょう。 貴方に見据える記憶はとうに廃れているのでした! また1つ忘れてしまったよ。 僕はもう諦め、辞めて、 死のうとしたんだ、でもさ怖いんだ。 君のいないこの世は空白にみえるんだ。 戯れに攫う時計の針、 それはあなたのもので、 最期の君の声は届かず、 いなくなってたんだよ。 戯れに描いた世界では、 諦観を謳い、 星月夜を見て泣いていた。 全て月夜の所為です。