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烏夜の道先 畸形の跡と、 乱雑に分けられた道。 落とされたエヌ か黒くて、 水は流れている。 違うその道 立役者達、 繋がれていた糸を切り、 手先に冷たい風当たる。 色は緑色で。 水溜り あなたを映す。 鳴いている烏の声、 偽る声。 夜明けの晩に見てしまった! 夢の様な風景は、 赤く染まるのか。 言虚を言う化物は、 青く燃え上がるのか? 夢に見たあの場所達、 点と点結ぶ。 紙に刻まれている本、 意味を持たせて仕舞う。 ヘマシテシ潰 眼 リ振素 ヌ見 テ視 手を伸ばし迫る声達。 糸雨が身に染み付いて、 揺蕩う本の中。 三五月の夜 過去を変えては、 残る数多の物語。 ハサミ落として糸切られ、 中に引き摺られる。 潦、消えることなく、 欠けていく犠牲者達 次は誰が? 綯い交ぜにされた物語。 夢に見たあの場所達、 赤く染まるのか。 紙に刻まれている本、 青く燃え上がるのか? 夢の様な風景は、 点と点結ぶ。 言虚を言う化物は、 意味を持たせて仕舞う。 暗く雨の降る街、 疎らな足場を歩いて、 足を踏み外して落ちる、 全て淺はかでした。 夢で見たあなたの影、 粒となり消える。 一つの物語は終え、 次は誰なのでしょう。