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思い出したのは、あなたの末路。 雪に埋め、隠した。 思い出したのは、シアンの錯誤。 秘密は糸を、縫い付けた。 白んだ空気に、 脚を滑らせていた。 熱が融け、冷えてゆく躰は、 何かを叫ぼうとしていた。 乱反射する陽の光は、 薄れる眼を灼くのです。 覚えているのは、あなたの発露。 雪に埋め、溺れた。 覚えているのは、朱色の錯綜。 希む意図が、袖を引く。 深まる雪は、 あなたの足跡を隠す。 繰り返す落魄に、 目を背けていたから。 熱が融け、冷えてゆく躰は、 何かを忘れようとしていた。 凍り付く手が滑り落ちる。 全て永別の所為です。 熱が融け、冷えてゆく躰は、 何かを叫ぼうとしていた。 乱反射する陽の光に、 未だ何も見出せず。 思い出したのは、あなたの末路。 雪に埋め、隠した。 覚えているのは、あなたの発露。 白い息が塗り潰した。