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電線が撓みながら、 音を出して、 聴こえるはずのない、 増5度に満たされていたので、 訝しげに上を見たら、 皮膚が破けていた。 ドロリとした硝子体が、 溢れ出して、 手で受け止めようとしたら、 穴が空いてました。 癇に障る音に揺れていた、 骨に罅が浮き出て、 不明な癇声の渦の中、 蝕まれていました。 輪郭のない濁水を、 飲みたくなり、 口の先まで近づけたら、 滴り落ちてたので、 手のひらを覗いてみたら、 穴が空いてました。 273の無が、 死に至ると、 つま先が凍りつくので、 ハサミで切りました。 癇に障る音に揺れていた、 骨に罅が浮き出て、 不明な癇声の渦の中、 全てあなたの所為です。 癇に障る音に揺れていた、 骨に罅が浮き出て、 不明な癇声の渦の中、 全て███の所為です。 形而下の鼓膜が、 崩れて消えました。