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暗くて青い部屋の中、 形骸と化した証明。 異常と揶揄された趣向が、 澪を上り始めた。 無表情で泣いている、 霈に打たれた朧月。 普遍な概念が、 特殊を軽蔑していたので。 暗くて青い部屋の中、 オちた花 しがない命、 吐瀉物と明鏡止水、 少しだけ近づいた。 暗さが増した部屋の中、 帰納は正しさを持たず。 標準的普遍性は、 私を避けるのでしょう。 禁花を意味立てる、 表現不可能と知りながら。 絢爛の陰から、 殴打をする、 あなたの所為で! 暗くて青い部屋の中、 黴びた花 卑しい命、 溜飲と虚静恬淡、 全て思いの所為です。 かかり始めた、 希死念慮。 出口は無い。 息を止め祈り出すが、 蛇に見つかり、 交。 空。 暗くて青い部屋の中、 形而下の孤立無援で、 苦しんだ問への答え、 「それでもいいのでしょう。」 暗くて青い部屋の中、 少しだけ明るく見えた。 口ずさんだ無意味な呪文、 「全て▇▇の所為です。」