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いつから始まっていたのか、 歪む足音が手を引いていく。 その先に潜む汚らわしさに、 気付かないままでいた。 張り裂ける程に尊敬して、 締め付ける様に憧憬して、 連なる理由を辿りつつ、 あなたを知るのでした。 壇上のあなたが嘆いた、 聞こえない声で不快になった。 故に私はそのおぞましさを、 好きになれないままで。 張り裂ける程に唾棄して、 締め付ける様に忌諱して、 白い感想が語られて、 呆れ果てるのでした。 あなたの姿が、 壊れて歪んでいき、 毒電波に蝕まれて、 吐き気を催すのか。 私の心が、 恋惑に苛まれ、 独善さに身を■ねた、 あなたを殺したいと。 踏み躙られた純潔に 現実を突き付けられて、 在るが儘の感覚とか、 無視し続けて感動して、 かつて抉られた心は、 惨く穿られ続けて、 不快で心地よい音が 私を蝕み苛む。 何も知らずにいれたなら 屹度今も幸せだと、 無意味で愚かな希望を 抱けど虚しいばかりで。 恨み恨まれるあなたは 無知を晒し無視を続け、 独りよがりの退廃に、 首まで浸かったまま。 あなたの姿が、 壊れて歪んでいき、 毒電波に蝕まれて、 吐き気を催すのか。 私の心が、 恋惑に苛まれ、 独善さに身を■ねた、 あなたを殺したいと、 身勝手に祈りましょう。