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我楽多の山を宝と呼ぶのも、 不可能の夢を希望と呼ぶのも、 人間性と自意識の顕れ、 呆れ果つのか未だ目覚めずいるのか、 罷りだした執着と詭辯さえ、 未練と与に芥箱へと捨てた、 過去が未来がと講釈を垂れては、 薄々自分を見失う。 燃える海を、 じっと待つ、 じっと待つ。 光る星を、 追いかける、 追いかける。 添えた華を、 捥いでいく、 捥いでいく。 罪を濯うこともせず。 見えた道は崩れ、 片方だけが手招きをする。 引いて寄せて 減って増えて、 行きたくないと叫んだことを、 覚えている? 落として割れた花瓶を拾って、 継いで接いで再構成しても、 今にも崩れそうな体裁を、 支えることで一杯〳 〵だろう? 目に入る物全てに噛みついて、 貌を残して轍を均して 正に型に嵌りしアナフィラキシー 今一度耳を澄ましてみて? 燃える海を、 じっと待つ、 じっと待つ。 光る星を、 追いかける、 追いかける。 揺らいでいた、 水面下 月が霧、 逃げて隠れる事を厭わず。 見えた道は崩れ、 片方だけが手招きをする。 引いて寄せて 減って増えて、 行きたくないと叫んでしまえ! 突き進んで! 全てひかりの所為だ。 憧れた日々から目を背け、 愛した火之影を追いかけて、 幾度も転んで挫けること、 恐れはしないけどさ。