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道をふみ外した。
灼かれた街が、
崩れ落ちて崖に、
堕ちてしまったよ。
いずれこうなると、
解っていた。
何も覚えてない、
噂の記憶。
潰れ腐り滝に、
濡れてしまった。
皆こうなると、
怯えていた。
全て海馬の前の、
咎人の仕業なのか?
嗚呼
鈴の中に小さな、
渇いた記憶が、
あの人が「観た」と、
言ってる者でした。
僕はすかさず、
旅を続けた
あの人が「観た」と、
言う者に出会いたい
希望に満ちた、
僕の鼓動が、
あの人が「観た」者を、
引き寄せている気がした。
僕はすかさず、
旅を続けた。
あの人が「観た」と、
言う者に出会いたい。