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終わる空の下で、寂寥は泣き崩れるのです。 終わる星の下で、寂寞の震えは止まらずに。 一つの小さな罪は、人格を壊していくのです。 残酷な現実に、それでも意識を委ねるの? それだけの声に殺された、まだ見えないはずなのに。 あなたが消えたこの世界は、もう見えないはずなのに。 悪や善の価値は、表面を繕うだけであり、 影や雲の意図は、未だ何も出来ない儘で。 日陰と混ざる言葉が、魂を染め上げていった、 私が言ったこの世界で、それでもあなたは行くの? それだけの声に殺された、まだ見えないはずなのに。 あなたが消えたこの世界は、もう見えないはずなのに。