宵が醒めて息を呑み、 頷くのは何故? 翳した月影が、 錯綜の果に着いた、 虚実の摩天楼が、 木ノ実と共に腐る。 絡まる線は夢を視て、 空想の樹を知る、 孤影を嫌い続け、 いたずらに迷いました。 黄昏の噂を絆して、 救世主に成り上がった。 この世のことを信じないと、 誓うあなたは何処に? 所在教えぬ陽炎が、 無知を罪と説く。 応えが無いモノを、 崇めた声を穿つ、 真実を説く愚者は、 信じ難きことです。 夢現に返す唄は、 儚き実と成る、 すぐさま散る欠片は、 もどらなくなるのでした。 黄昏の噂を絆して、 救世主に成り上がった。 この世のことを信じぬのは、 全てあなたの瑕疵です。 未知の鵺と 木霊する蜃気楼に、 見惚れていたのは、 瑕疵と言うべきなのか? 黄昏の噂を絆して、 救世主に成り上がった。 この世のことを信じぬのは、 全て▇▇の瑕疵です。 無数の声が揺れて、 こちらを見ていたのか。