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檻に繋いだ振り子から、 貝を貪る音がある、 白い砂糖の甘さに悶え、 野原を這いずり回る。 韻に紛れて塞がれる、 絵に書いたような手当てが、 錦を塗り 活路を照らし、 直ぐに立ち去るか? 見れば虚偽、 集れば夏目、 幾らかの答えは無く。 止まない雨の中で、 温もりを欲す様に、 幼子が何かを見つめても、 決して癒えないのです。 止まない音はまるで、 信号を示す様に、 警報を発しこちらを向く、 その意味は何ですか? 非力を唄う人々が、 時の間に挟まれて、 二羽の鴉の鳴き声を聞き、 濁流に身を投げます。 木々の間で悔やまれた、 月の都の訣別が、 色鮮やかに空と混じり、 手に仕舞いました。 見れば虚偽、 集れば夏目、 幾らかの答えが鳴く。 止まない雨の中で、 温もりを欲す様に、 幼子が何かを見つめても、 決して癒えないのです。 止まない音はまるで、 信号を示す様に、 警報を発しこちらを向く、 その意味は何ですか? 泣き顔を屠り、 曖昧な味に身を委ねた、 全て名の無い為です。 止まない雨の中で、 温もりを欲す様に、 幼子が何かを見つめても、 決して癒えないのです。 止まない音はまるで、 信号を示す様に、 警報を発しこちらを向く、 その意味は何ですか? 明日を酷くし、 澪びく海に願いを託す、 踏切が来る前に。