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鍵を壊した荊棘が、 此方を覗けど燃えていく。 旧縁の振り子時計が、 彼方を微睡み遊んでた。 傘を破いたガラスの目、 隣で藻掻いた歔欷の声。 摺り込んだ壱の字が、 あなたを睨んで笑ってた。 後に引けずに、 解かされてく。 影が堕ちて 此方を見つめ返すので。 達磨を転がしていました。 逡巡の矩形波が、 悄然へと向かいだす。 私は肉ですが、あなたはエーですか? 蛙が鳴きました。 全て私の為です。 針を焦がしたアスファルト、 光へ向かえど消えていく。 扇風機は目もくれず、 此方へ誘って嘆いてた。 雨を壊したギザ十が、 行き場を亡くして彷徨った。 滲み込んだ壱の字が、 私を捜して嗤ってた。 後が見えずに、 表記される。 水が落ちて、 あなたへ哂い返すので、 銭貨を転がしていました。 嘆息の五月雨が、 後悔へと導いた。 私は肉ですが、あなたはエーですか? 蛙が鳴きました。 全て私の為です。 古い感慨が 溶けました。 あなたへの過去も、 掻き消し。 虚栄心は見過ごされ。 私は肉ですが、あなたはエーですか? 蛙が鳴きました。 全て私の為です。 私はエーですが、あなたはエヌですか? 蛙が鳴きました。 全てあなたの所為です。 何を求めてたのか、