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看過ごされた日々は潤を忘れ、 四肢を換えた鷺に、瓦礫を捧ぐ。 来る者拒み、去る者を追い、 何も知らずいた。 罪を重ねていた。 声は聞こえますか? 全て十五の所為です。 絢爛な右の手は祟を恐れ、 鐵を携えて、血液を注ぐ。 来し方忘れ、行く末も忘れ、 何かを避けていた。 史を割かれていた。 声は見えていますか? 全て十五の所為です。 濁世を厭い、楽園も厭い、 何も知らずいる。 罪を重ねている。 風姿が見えずとも、 焚べた詞を囁いた。 記憶を遺れた影の、 爪先から溢れた、 艶やかな不協和音は、 耳底を溶かし、 離を招く。 看過ごされた日々は潤を忘れ、 四肢を換えた鷺に、瓦礫を捧ぐ。 来る者拒み、去る者を追い、 何も知らずいた。 罪を重ねていた。 声も届かぬのです。 全て十五の所為です。