あなた飛んだこの街で、 錐細胞が啼いていた。 ただの動く蟲は、 わたしの方を指差した。 事実曲げた地縛霊が、 飽和した血を呑んでいた。 枯れた、混ぜた、声は、 脚色された夢を見た。 手頃な石を拾い上げて、 浅き夢を見る。 あなたの脳髄は、 此処には有らずと言う。 シアン化物の匂いで、 一つの唄が、咲きました。 名も無きお寺が並ぶ、 啼いたエイですか? 感情の元に帰りますが、 遺書は残しましたか? お地蔵様が出鱈目に、 現を抜かしていました。 されど雨は止まず、 国道の方へ歩んでいく。 不明瞭な発音が、 ニヤリ 笑い 見詰めてくる、 夢が、醒めた、今日は、 月が此方に落ちてくる。 語り部の継承は何時も、 都合よく変えた。 自ら飛び降りた、 鏡に影が映る。 重なり合う双の目で、 一つの唄が枯れました。 名も無きお寺が並ぶ、 啼いたエイですか? 感情の元に帰りますが、 遺書は残しましたか? 墓参りすら出来ぬ、 愚かな歌声。 ただ君に届くのなら、 賭けてみると。 此の世が溶けていく、 全て2×2=4の名残です。 名も無きお寺が並ぶ、 啼いたエイですか? 感情の元に帰りますが、 遺書は残しましたか? 名も無きお寺が並ぶ、 啼いたエイですか? 感情の元に帰りますが、 遺書は残しましたか? 何を残しましたか?