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廃れて欠ける希望と、 夕日の鏡写し。 追えない後ろ姿を、 恋い慕う小さな純情が、 今は見えぬ輪郭をなぞる、 私は虚像ですか? 形をなくす遺構が、 心を崩してゆく。 翼があるならば飛べたのに、 願いは叶わぬ儘。 啜り泣く声と、 未だそこに居る宿主は、 海の息を纏っている。 灯籠流しの儘。 憂う祈祷を胸に。 僻んで褪せる希望と、 朝焼けの影送り。 癒えない心の傷を、 抱えたまま歩く純情は、 過去の事に心拍を立てる、 形は遡行でした。 私を見失う儘、 星の欠片を拾う。 翼があるならば飛べるはず、 なんて衒人なのね。 君を泣く声と、 ただそこで待つ宿主が、 錆びた息を呼んでいる。 想いは届きますか? 全て燕の所為です。 君を泣く声と、 ただそこで待つ宿主が、 錆びた息を呼んでいる。 想いは届きますか? 全て███の所為です。 沢山の足枷を、 引いていたのですか。