携帯の液晶に、 通知が来ていた。 空っぽだった白い箱に、 淡い光が注がれていった。 いたずら心に誘われて、 カラダが腐敗してた。 力なく滑り落ち、 叩きつけられて、 やむ終えず起き上がった時、 何かが消えていった。 たわむれに書かれた傘を折り、 頭蓋の中、繰り返しなる音。 心地よさに身を委ねてた、 それで良いのでしょうか? 光り出すその液を、 飲み干してみたら、 空っぽの容器が崩れて、 器としての機能を捨て去り、 意味もない譫となって、 吐き出されていくのだ。 実に恐ろしい過去が 怖くて震える。 指先が触れ会う事など、 いとも容易いのです。 心地よい音に身を委ねて、 頭蓋の中、繰り返しなる音。 たわむれに書いた傘の檻、 全てわれらの所為です。 心地よい音に身を委ねて 頭蓋の中、繰り返しなる音。 たわむれに書いた傘の檻、 全て██の所為です。 廃れたこの場所で数多の、 目が光りみつめていた。