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這い寄る時間軸で、 正気を取り戻して、 夏の宵に目が冴え掻き毟る。 微睡みもなく。 止むことを知らない小糠雨が、 遮蔽も許さない奏となる! いっそ転がり堕ちてしまいましょうか、と、 嘆き、身体を苦しむ。 死に至るまで。 また一輪身罷って、 夢乞いも興醒めて、 東雲が熱を冷まし始める。 消えた月夜見。 「無尽蔵に埋め尽くした記憶で、 朝を知ってしまう!」 どうか忘れさせてほしかった、 全て蛹の所為です。
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這い寄る時間軸で、 正気を取り戻して、 夏の宵に目が冴え掻き毟る。 微睡みもなく。 止むことを知らない小糠雨が、 遮蔽も許さない奏となる! いっそ転がり堕ちてしまいましょうか、と、 嘆き、身体を苦しむ。 死に至るまで。 また一輪身罷って、 夢乞いも興醒めて、 東雲が熱を冷まし始める。 消えた月夜見。 「無尽蔵に埋め尽くした記憶で、 朝を知ってしまう!」 どうか忘れさせてほしかった、 全て蛹の所為です。