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癒えぬ踏切、 繋がって腐ってゆく、 言えぬ足跡、 群がって藻掻いている。 不気味な此の世界で、 生きて、吐いて、捨て、 誰がその場所を見るのかな。 思惑は外れ崩れ、 触れた途端泣き叫ぶ。 凍り付く此の世界は、 終わりですね… 絶えぬ魅力に、 不信感募らせて、 話しかけても、 何も返事は無くて。 雪が降り積もってく、 埋まる此の世界、 理不尽に消えて終うから。 「離れ離れは嫌だな。」 独り言を呟いた。 枯れ果てた此の眼で、 見えたモノは、 かなり歪な世界で、 風すらも吹けぬ儘で、 絶望色に染まったあの温もりは、 雪に溶かされてしまう。 初めから愛情など、 消えて終う運命と知った。 凍りつく。