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何処か遠くの夏空、 夢に溺れた、 玉響に往く月夜に、 蜜は垂らされた。 不埒なるその帷と、 影を踏んでた、 代わる代わる結びつく、 形は何処に? 湿らせて、 矛盾に住まうは 玉響は荒んで、 口を紡ぐ私の体が 泳ぐは愚かか。 遥か遠くで霞むのも、 悪くはない。 透ける腕は片息と消える。 只のウツツと切り捨てることも出来ず仕舞いで。 揺らいで目を閉じていた、 酷い夢は、 まぼろし哉。 上澄みだけが 湿り、ぬらりと。 美しいものほど嫌いなことも。 霤に身を任せた、 時は過ぎるが、 二粒の命だけが、 私を踏み潰す。 引け目、裏目に結わえた、 形はいつか、 無い物へとなるでしょう、 足跡は何処? 揺るがされ、 蕩ける私も死にゆくモノなので、 行方知れずの儘歩いている 私は愚かか。 呼ぶ声はとうに腐れ、 朽ち果てねど、 白い水に目の前を塞がれて 憎んだ世界の果てにて踊る憾みをも。 狭間に沈む箱舟、 満たされても、 苦しいだけ。 言葉の綾と 白く苦い 貴方の顔が思い出せないので。 嗚呼 伽藍として崩れていく様です。 何時までも夕闇と遊び暮れた、 巡るは屍とて。 遥か遠くで霞むのも、 悪くはない。 透ける腕は片息と消える。 只のウツツと切り捨てることも出来ず仕舞いで。 揺らいで目を閉じていた、 酷い夢は、 まぼろし哉。 上澄みだけが 湿り、ぬらりと。 美しいものほど嫌いなことも。 呼ぶ声はとうに腐れ、 朽ち果てねど、 白い水に目の前を塞がれて 憎んだ世界の果てにて踊る憾みをも。 玉響に揺らぐモノは、 逆さまに落ちて往くのでしょう。 おしっこ、漏らすぜ。