: 371
: 25
臆説が體を駆ける、 「拗けたあなたから逃げませう」と、 街灯が私を光らす。 いつも該当は非ず。 「惰性で生きてきた從さ、 濫觴も解らないのでせう?」と、 恍惚とした此の性も、 宥めてくれなかった。 流れない。 愈〱ですね。 木偶人は謡ってた。 縦読みの文字列も不可解で、 少〱暮れ惑っていた。 身鴉が泣き病む頃には、 手遅れだと知ったが。 詰り其れは儚く散ってゆく。 命あるモノだったが、 そんなモノはもう在りません! 残念な命だね! 眼が私を見つめる。 「泥んだ私を見ないでよ!」と、 之から先如何しやふか。 殻は語り掛けてる。 「数は未だ謎が深く、 記憶も蔑んだのでせう?」と、 嘔吐く私を見つめてる。 肴は干乾びてた。 使えない、 手鏡はもう、 夜を嘆き悲しんだ。 縦読みの文字列も不可解で、 少し暮れ惑っていた。 身鴉が泣き病む頃には、 手遅れだと知ったが。 詰り其れは儚く散ってゆく。 命あるものだったが、 そんなモノはもう在りません! 心が痛いけどさ! あなたに会いたくなかった。 此の眼さえ無ければ...! 全て眼の所為です。 縦読みの文字列も不可解で、 少し暮れ惑っていた。 身鴉が泣き病む頃には、 手遅れだと知ったが。 詰り其れは儚く散ってゆく。 命あるものだったが、 そんなモノはもう在りません! 心が痛いけどさ! 「此の世は狂っている。」と言う者や、 全てを狂わせた者もゐるが、 眼が私を狂わせた。 全て眼の所為だ...! 消えていた筈の教祖は、 飛び散って砕けて仕舞っていた。 あれは何の所為だろう?