玉響二つ失ううちに、 碧くなれど、塞ぎ。 黒ずむ水が、孤独の先へ。 転がる音消える、 ぐるぐる廻るので。 あなたの影だけ消えた。 枯らした意味のないモノが。 嗚呼、常世が近づくほどに、 死ぬのも解き蝕む。 花散れども、歪み、世界も忘れて、 最果ての裏、目を瞑る。 花散らすも、歪む、玉響としても、 裏切る園が、美しく残るの。 隠しきれない針を抱えて、 後ろめたく見えて。 後ろの音がばらばらになる。 時雨と為り、沈む。 ぐるぐる廻るのね。 躰が解けるほどに、 呆けるものなのですから。 嗚呼、可憐に身を焦がすのは、 あなたがもう居ないから。 ただ想い続ける。 花枯らせど、去りぬ、頓痴気に謳う。 童唄を、忘れている。 蕩けるほど、揺らぐ。 伽藍堂に眩む、 失う毎に塞ぐべきものが散れども、 歪み、世界も忘れて。 最果ての裏、目を瞑る。 花散らすも、歪む。 玉響としても裏切る、園の奥。 呪われた矜持の頚が、 未だ今と消えてしまうのです。 明日のない失せ者とかが、 風の舞う霧も何処かへと飛んで。