: 1600
: 69
先の見えぬ街で、 何かがこびり付く。 鳴花に染まる唐草が、 唇を湿らせたのですが、 月が咎める不可逆に、 踊らされていました。 街灯の声を聞き、 願いを食べるので、 為すべき面を見ていると、 秋々としていました。 花笠と舞う唄々は、 旅人を待つ信号機。 名も知れぬ儘の迷子と、 その朱鷺を待つのです。 時を渡り歩く、 鵺があなたを食む。 鳴花に染めた唐草が、 もう既に滴り遅いので、 星が求める一掛けを、 含み死に至るのです。 接な青い空は、 満たして暮れなくて、 在るが儘 命を費やし、 息吹に還るのです。 名も知れぬ儘の迷子と、 旅人を待つ信号機。 花笠と舞う唄々は、 全て名の無い為です。 名も知れぬ儘の迷子と、 旅人を待つ信号機。 花笠と舞う唄々は、 全て■■■■為です。 重ねた鳴を噛み、 身を投げていたのに。