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色眼鏡を外してみたが、 稚魚たちは相変わらず、 瑠璃色の薄明光線を追いかけて、 ノスタルジアに浸った。 逃れようとしたナメクジが、 存分に腕を回す、 未完成の機軸を信じ凭れ掛り、 応答が途絶えました。 怠惰を散らし、 口裏合わせ、 棄てられた憐れなモノ。 それが引き起こす争いは、 何も生み出さず。 剥奪された過剰な権利は、 入り組んだ理の末に。 それを認めぬなら、 助け船は遊離して、 巡り廻る因果に見放され、 音を上げても意味はなく。 騙されないようにと導いて、 玲瓏な水晶から、 目視できぬ電波が歪み怖気づいて、 街灯を照らすのです。 偏った価値観を並べては、 崩れぬよう手を添える。 水蒸気が辺り一面を焼き払い、 収束するパラメータ。 n乗に帰す、 事例が過ぎて、 追随者は消えてゆく。 それが引き起こす争いは、 何も生み出さず。 剥奪された過剰な権利は、 入り組んだ理の末に。 それを認めぬなら、 助け船は遊離して、 未熟さに気付くその時には、 謙虚さを得るのでしょうか? 弧状に伸びる、 うす暗い空の先で、 かつて受け容れたこと、 全て自惚れの所為です。 それが引き起こす争いは、 何も生み出さず。 剥奪された過剰な権利は、 入り組んだ理の末に。 それを認めぬなら、 助け船は遊離して、 巡り廻る因果に見放され、 音を上げても意味はなく。 明白な境界が、 欠落して見えたのか。