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ふらり彷徨って煩う、
午前12時の深山に、
斯かる 咲かず 想う 日暮らす、
恋い慕う。
ちらり想い人見留める、
今日も錦鯉泳がす、
未だ 言葉 詰まる 夜をまた、
繰り返す。
此の侭
時 去り、
誰にも見せる事無い、
この詩を書くのは
何度目だろうか?
抑えきれない……!
だから
未だ未練はタラ〱でさ
紅葉落ちるもつれ〲なる
こゝろ
綴るもしば〱出来ず終わる
夜もすがら。
紅を踏み分けて鳴く鹿と、
銀杏 舞うも只悲しけれ、
独り心憂し くよ〱して終わる。
夜は更けて。
嗚呼 今日もまた駄目哉、
午前12時の深山に、
見れず 聞けず 言えず 想いが、
募るだけ。
ちらり貴女の方見つめて 笑う
ただ僕は不安に、
花は 此方 向かず 叶わず、
苦しいな。
ノイズ越しの日が、
胸を締め付けていた、
遠く遠く離れる、
手は届かずに、
伝えられない……!
けれど
未だ未練はタラ〱でさ、
紅葉落ちるもつれ〲なる、
こゝろ 綴るもしば〱出来ず終わる、
夜もすがら。
紅を踏み分けて鳴く鹿と、
銀杏 舞うも只悲しけれ、
独り心憂し くよ〱して終わる。
夜は更けて。
秋麗も秋入梅、
花野風吹いて色葉散る、
秋意残るは僅か也
秋宵も晩秋へ、
悲秋夜半の月冬構え、
背後近付く 白白明け、
神の 居無い月 崩れて、
踏み出す冬隣り、
もう。夜が明けて。