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いつか落としたモノを求め、 歩いている。 見つけられる筈が無いのを、 知らないで。 それを手に入れた我々は、 立ち去るか? そうではないか? 無い物ねだりになることは、 自分の為にすら成らないでしょう。 奪われたことに気が付いて、 叫んでいる。 罪を擦り付けることしか、 出来ないで。 そのことを見ていた我々は、 立ち去った。 振り返らずに。 捨てられて落ちたそのモノに、 人は常識という名をつけた。 縫い合わせの視界では、 見えるものも見えない。 その手にある望遠鏡で、 広くは視られない。 縫い合わせの視界では、 見えるものも見えない。 その手にある望遠鏡で、 広くは視られない。